作業の全体の流れ(全6ステップ)
作業を始める前に、現場担当者との事前打合せを行います。各種書類(作業計画書・KY活動記録など)の必要項目を記入し、作業における危険ポイントを全員で共有して事故を予防します。
施工箇所の図面や構造図を確認し、コンクリートの厚み・鉄筋の配置予測・周辺の埋設物情報などをもとにX線照射の計画を立てます。
X線作業主任者の指示のもと、第三者への被曝を防ぐために立入禁止区域を設定します。設定範囲は以下の通りです。
- X線発生装置側:装置から半径5m以内
- フィルム(イメージングプレート)側:フィルムから1m以内
バリケードや立入禁止テープ・カラーコーンで区域を明示し、監視員を配置します。X線照射は無線機を使って合図を確認してから行い、区域内に誰もいないことを必ず確認します。
施工予定箇所の位置・寸法を確認し、コンクリート面にチョークや鉛筆でマーキングします。
コンクリートの表面と裏面の位置を正確に合わせるために、トランスポインター(磁石式の位置合わせ器具)を使用します。表面でトランスポインターを当てると、裏面の対応する位置に磁力で吸着するため、X線発生装置とイメージングプレートが正確に向かい合うよう設置できます。
コンクリートから約1m離れた場所にX線発生装置をセットし、反対面のコンクリート面にイメージングプレート(フィルム)を専用ホルダーで固定します。
X線作業主任者が安全を確認した上で照射を開始します。通常の照射時間はコンクリートの厚みに応じて6秒〜数分程度です。コンクリートの厚みが250mm以下であれば、1箇所あたり1分以内で撮影が完了します。
撮影したイメージングプレートを回収し、X線車内の暗室でフィルムの現像処理を行います。現像にかかる時間は5〜15分程度です。
現像したフィルムをその場でプリントアウトし、コンクリート内部の状況を解析します。確認できる主な埋設物は以下の通りです。
- 鉄筋(径・配置・ピッチ)
- 電気配管(CD管・金属管)
- 給水管・排水管
- その他の埋設物
フィルム画像をもとに、コンクリート内部の鉄筋・配管などの位置をコンクリート面に直接罫書き(マーキング)します。鉄筋の有効範囲・埋設物の通り道・穿孔可能な安全位置などを見やすくマーキングします。
罫書き後、お客様に現地でご確認いただきながら結果を報告します。その後のコア抜き工事・アンカー工事の位置や可否はお客様にご判断いただき、ご承認をいただいてから施工を進めます。